【誰かと一緒に楽しみたい】人におすすめの趣味6選

“ひとりの時間”だけでは、満たされない気持ちもある
仕事、家事、スマホ、ニュース……日々、目の前のことに追われて、ふと「最近、人とちゃんと笑ったっけ?」と感じることはありませんか?
便利で快適なはずの毎日なのに、どこか「空っぽ」のように感じるのは、“共に過ごす体験”が減っているからかもしれません。
大人になると、新しい人と出会う場や、共通の話題を持つ関係を築くのが少しむずかしくなります。
でも実は、誰かと“同じ空気”を共有する時間は、幸福度や自己肯定感を高める大きな要素だと、多くの研究で明らかになっています。
「趣味」だからこそ、無理なくつながれる
趣味を通じた出会いは、“目的が共有されている”からこそ、肩ひじ張らずに関係が深まりやすい。
価値観を言葉にしなくても、「好き」という気持ちの方向が似ているだけで、自然な共感が生まれるからです。
この記事では、「誰かと一緒に楽しむこと」が前提の趣味を6つご紹介します。
リアルな場での出会い方、最初の一歩の踏み出し方、関係が続きやすい理由まで、しっかりお伝えしていきます。
あなたの気持ち・傾向は?
「何かに夢中になりたい」「無心で打ち込める時間が欲しい」。 そんな思いを抱えているあなたには、以下のような傾向があるかもしれません。
- 一人の時間も大切だけど、「誰かと共有する喜び」も味わいたい
- 新しい出会いにはちょっと不安があるけれど、気の合う人と何かをしたい
- 共通の趣味から自然に広がる関係がほしい
そんなあなたには、きっと「誰かと楽しむ」趣味の中に、今の気分にぴったりな選択肢があるはずです。人とのつながりは、義務ではなく“喜び”として始められる。
その最初の一歩を、一緒に探してみませんか?
大人が新しい趣味を始め、長く楽しむためには、次の3つの要素が重要です。
- 最初の一歩がカンタン
- 始めて72時間以内の「できた!」
- 小さな達成感がモチベーションにつながる
- 週1回など自然に触れるきっかけがある
- 「なんとなく続けてたら、いつの間にか習慣に」
- 無理のないペースで楽しめる
- 他人にちょっと褒められたり、シェアできる
- 自分の暮らしがちょっと豊かになる
- 「やる意味」があると感じられる
今こそが始め時
「忙しいから後で」「準備してから」――そう思っていつしか月日が経過していませんか?
趣味は“心のストレッチ”。 ちょっと手を伸ばせば、想像以上の世界が待っています。
始めるのに「十分な時間」も「特別な才能」もいりません。 むしろ、今の“何となく疲れている日常”こそが、始めどきです。
「いま始める人」は、未来の自分に静かなエールを送っているのかもしれません。
誰かと一緒に楽しみたい人におすすめの趣味6選

“無言の励ましと称賛が交差する、静かで熱い出会い趣味”
おすすめ度
- 言葉を交わすより、“共通の挑戦”でつながりたい方
- 運動不足を感じつつ、ジム通いは性に合わないと感じる方
- 自分の成長を“身体で感じる”喜びがほしい方
ボルダリングは、特別な体力やスキルがなくても「登って、落ちて、また登る」というシンプルな動作から始められます。最初の課題(コース)をクリアしたときの、「自分で超えられた」感覚は格別。
初級者向けの課題でも、“考える×動く”の両方を使うからこそ没頭感が高く、1回目から「楽しかった!」と言う人が非常に多いのも特長です。
ボルダリングジムでは、難易度ごとにカラフルなホールドが配置されており、レベルに応じて何度でも挑戦可能。同じ課題でも試行錯誤することで、“少しずつできるようになる”感覚が持続しやすいです。
また、黙々と登る人もいれば、休憩スペースで自然に会話が生まれる人も。共通の壁に挑む“仲間意識”が、初対面でも自然な交流を生みます。
登れなかったルートを数週間後に攻略できたとき、自分の身体と心の成長をダイレクトに感じられるのがボルダリング最大の魅力。
さらに、近くで見ていた他の人が拍手してくれたり、「それ難しいやつですよね」と共感してくれる瞬間は、“知らない誰かと達成感を共有できる”出会いの醍醐味でもあります。
はじめやすくするヒント
シューズやチョークはレンタル可能なジムが大多数。
「未経験者講習つき」「初心者歓迎DAY」などのイベントに行くと、自然と話しかけてもらえる空気があるのでおすすめです。
失敗しやすいポイント
最初は“腕の力だけ”で登ろうとして疲弊しがち。
ボルダリングはむしろ「足」と「バランス」が鍵。講師や常連のアドバイスに耳を傾けると、世界が変わります。

“一緒に踊ることで、自然に人とつながれる趣味”
おすすめ度
- 日常にちょっとした刺激とスパイスがほしい方
- 人と一緒に何かを楽しむ時間に飢えている感覚がある方
- 運動不足を解消しつつ、自然に笑える瞬間がほしい方
サルサや、社交ダンスなどのグループダンスは、未経験でも始めやすく、数分で「なんとなく踊れてるかも」という感覚が味わえます。
見よう見まねでも音楽と動きがリンクした瞬間、身体の中にある「楽しさのスイッチ」が自然に入るのを感じるはずです。
多くのダンススクールやサークルは週1回〜月2回ペースで開催されており、スケジュールが組みやすく、継続に向いた構造になっています。
しかも、“ペアで踊る”という特性上、人とのやりとりや「決まった動きの達成感」があり、繰り返すほど上達を実感しやすい趣味でもあります。
ステップが揃い、相手との動きが噛み合った瞬間、目に見えない「一体感」が生まれます。ふとした表情や息づかいのタイミングで“通じ合う”体験は、日常では得難い感覚です。
「一緒に踊った人の顔と名前は忘れにくい」と言われるほど、人との距離を自然に縮めてくれる力があります。
ペアやグループでのダンスは、会話なしでも“気持ちが共有される”貴重なコミュニケーション。
一緒に動き、笑い合う中で、「価値観よりもリズムが合う」仲間と出会える可能性があります。
はじめやすくするヒント
初心者歓迎のグループレッスンやワークショップを選べば、「上手じゃなくてもOK」という安心感があります。
SNSや地域イベント情報から探せる無料体験レッスンも多く、ひとり参加も多いので気軽に始められます。
失敗しやすいポイント
「完璧に踊ろう」と思いすぎると楽しめなくなることも。
“音楽を感じて動くこと”が目的だと思えば、少しミスしても気になりません。
最初は“振りを覚える”より、“空気を楽しむ”くらいがちょうどいいです。

“共闘するからこそ、初対面でもすぐ打ち解けられる趣味“
おすすめ度
- ゲームやスポーツで“チームプレイ”が好きな方
- 日常とは違う刺激を、仲間と共有したい方
- 大人でも“童心”に戻って夢中になりたい方
エアガンを持って戦場(フィールド)を駆け回るサバゲーは、ルールがシンプルで初心者でも入りやすい趣味。最初のヒットが決まったとき、「やれた!」という高揚感がすぐに得られます。
貸出装備も充実しており、ほとんど手ぶらで参加可能なフィールドも多いため、“今日から参加”が叶うのも魅力です。
サバゲーは、フィールドやイベントが全国にあり、月1ペースでも十分楽しめる趣味。また、「また一緒に組もう」「次の作戦考えよう」という会話が自然に生まれ、人間関係が継続しやすい構造になっています。
さらに、戦略性や装備選びの奥深さもあり、飽きずにステップアップできる環境が整っている点も特徴です。
ゲーム後に「楽しかったね!」と語り合える時間は、共に戦ったからこその親しみや絆を感じられるもの。
また、仲間と連携してミッションを成功させたときの達成感は、大人になってから味わう“チームの勝利体験”として、深く印象に残ります。
はじめやすくするヒント
都市部から1時間前後でアクセスできる郊外のフィールドも多く、駅から送迎あり・装備一式レンタル可能な「初心者歓迎デー」も定期開催されています。
1人での参加者も珍しくなく、「初めてです」と伝えると、スタッフや常連が丁寧にサポートしてくれるのもサバゲー文化の一つ。
「今日は見学だけ」「撃ってみるだけ」から始めても大丈夫なので、気軽に一歩を踏み出せます。
失敗しやすいポイント
気持ちが高まりすぎて、いきなり本格装備を買い揃えるのは要注意。継続するか見極めるまでは、レンタル装備で十分楽しめます。
また、ゲーム前後のマナーや安全ルールは非常に大切なので、フィールドごとの説明をしっかり聞くことが、安心して楽しむコツです。

““ありがとう”が、心の奥にそっと灯る趣味“
おすすめ度
- 人の役に立てることがしたいけれど、何をすればいいかわからない方
- 人とのつながりを自然に感じたい方
- 自分の中の“あたたかさ”を取り戻したい方
ボランティアというとハードルが高く思われがちですが、実際には1日単発のフェス運営スタッフや地域清掃、子ども食堂の配膳サポートなど、初めてでも参加できる活動がたくさんあります。
「誰かに喜ばれる」という体験は、短時間でも強い充実感につながりやすく、“誰かのため”に動いた自分が好きになれる感覚をくれます。
ボランティア活動は「ただ集まる」だけではなく、役割分担や協力が前提にあるため、初対面でもすぐに関係が築ける構造を持っています。
また、週1・月1など、頻度が柔軟に選べるため、忙しい人でも続けやすく、“またあの人と一緒にやりたい”という気持ちが、自然とつながりを強くしてくれます。
人の役に立つ、社会に関わる――それは自己犠牲ではなく、自分の存在価値を再確認できる体験でもあります。
「また来てくれてありがとう」そんな一言に、自分の小さな行動が誰かの記憶に残っていたことを知り、心があたたまる瞬間に出会えます。
はじめやすくするヒント
「誰かの役に立つって、こんなに嬉しいんだ」――その感覚は、思ったよりも早く訪れます。
たとえば、子ども食堂で「ありがとう」と笑顔で言われた瞬間、清掃活動で通行人から「助かります」と声をかけられたとき。“見返り”を求めていた自分が、いつの間にか“心の満足”を感じていることに気づくはずです。
まずは自治体・地域団体のWebサイトやマッチングサービスをのぞいてみてください。「ちょっと気になるな」と思うジャンルが、あなたのはじめの一歩になります。
失敗しやすいポイント
最初から“立派にやらなきゃ”と思うと、自分にプレッシャーをかけてしまいがちです。
ボランティアの原則は、「できることを、できるときに」。1時間の短時間参加でも十分。「人のため」ではなく、「まずは自分のため」でOKなんです。

“語り合うことで、物語だけでなく“自分”も見えてくる”
おすすめ度
- ひとりの読書が好きだけど、誰かと感想を共有してみたい方
- 「話すのは得意じゃないけれど、考えるのは好き」という方
- 共通のテーマを通じて、自然に人と関わりたい方
読書会は、事前に読んだ本や当日の短編・詩などをテーマに、感想や気づきをゆるく話し合う集まりです。
参加者の「このセリフが好きだった」「なんでこうなったんだろう?」といった言葉に、“わかる”が返ってくる瞬間が、驚くほど心に残ります。
本を通じて「共通の話題がある」という安心感があるから、初対面でも会話が自然に広がりやすいのもポイントです。
読書会には、「月1開催」や「オンライン+リアル併用」など、ゆるやかな継続の場が多いのが特徴。
課題本を読むというインプットと、それを話すアウトプットがセットになることで、“本を読む意味”が増すという声も多くあります。
読書量に縛られず「読んだけど感想がうまく言えない」という人も歓迎される場が多いため、「静かに聞いてるだけ参加」もOKという自由さも魅力です。
「自分はこう思ったけど、あの人はそんな風に感じたんだ」といった気づきは、自分の中の“読書の世界”をぐっと広げてくれる体験です。
また、本を通して話すからこそ、その人の“価値観の根っこ”にふれるような出会い方ができるのも、この趣味ならではの魅力。
特に「最近人と深く話してない」「自分の話をちゃんと聞いてもらいたい」と思っている方にとって、“安全な場での自己開示”が自己肯定感につながることもあります。
はじめやすくするヒント
「読書会 初心者向け」「オンライン読書会」などで検索すれば、全国の読書会イベントやMeetupが見つかります。
本は未読でもOKの会も多く、「聞くだけ参加」や「少人数開催」など、自分に合った場を選べるのも安心ポイント。
失敗しやすいポイント
「しっかり読んで、ちゃんと話さなきゃ」と構えすぎると続きません。
読書会は“対話”が目的。話せなくても、そこにいることが立派な参加です。

“ことば以上に、感覚が伝わる出会いがある”
おすすめ度
- 海外に興味があるけれど、いきなり留学や旅行はハードルが高いと感じている方
- 「勉強」ではなく、感覚で言葉や文化に触れたい方
- 人と話すことは好きだけど、自然なテーマがほしい方
言語交換カフェやミートアップでは、母語が異なる人とお互いの言語を使いながら交流します。
最初は「Hello!」や「ありがとう」だけでも、伝わったときの笑顔が想像以上に嬉しいもの。
文法が正しくなくても、“伝えようとする気持ち”で通じ合える体験は、日常ではなかなか味わえない感動です。
定期開催されている会が多く、参加も予約だけでOKなことが多いため、「空いた時間にふらっと行ける」気軽さがあります。
言語の上達だけでなく、「いろんな国の人と知り合える」という副産物があるからこそ、“続ける理由”が複数あるのが特長。
イベントによってはトピックが決まっていることもあり、「会話のテーマがある」という安心感も大人には嬉しい仕組みです。
「この言葉、ネイティブから直接教えてもらえた」
「知らなかった文化を知れて、ちょっと世界が近く感じた」
──そんな感覚が、1回の参加でも得られるのが言語交換の魅力。
実際に継続参加している人の多くが、“外国語の勉強”より“人との出会い”をモチベーションにしていることが多いのも特徴です。
特に最近では、日本語を学びたい海外の方も増えており、「教える/教わる」が自然に交差する関係が心地よいという声も多数あります。
はじめやすくするヒント
「言語交換カフェ 東京」「Meetup 言語交換」などで検索すると、地域別・初心者向けのイベントが多く見つかります。
“まずは聞いてみるだけ”でもOKの会を選ぶと安心です。
英語以外にも、韓国語、中国語、スペイン語など幅広いテーマでの開催もあります。
失敗しやすいポイント
「うまく話さなきゃ」「英語力がないから…」と遠慮しすぎないこと。
ここは学校ではなく、“交流の場”。伝えたい気持ちがあれば、それで十分です。
まとめ
“一緒に楽しむ”って、ちょっとめんどくさい。でも、想像以上にあたたかい。
「知らない人と何かを始めるなんて、ちょっと気が重い」
「準備や空気感、うまくなじめるかな……」
――そう思うのは、あなただけではありません。
でも実は、“みんなでやる趣味”ほど、最初の一歩がよく設計されているのも事実です。
初心者ウェルカム、道具貸し出しあり、話しかけてくれる人がいる。
そんな「大丈夫の準備」が、ちゃんと用意されている場所が、想像以上にたくさんあります。
だからこそ、最初の一歩はちょっと勇気がいりますが、その一歩の先にある「誰かと笑い合える時間」は、想像以上に心を満たしてくれる。
趣味は、上手になることや成果を出すことがすべてじゃありません。
“一緒に笑った”“思わず助け合った”——そんな瞬間こそが、人生を静かに支える記憶になるのです。大人の毎日に、“誰かと過ごすやさしい熱中”を。
あなたの「つながりたい」が、今日、趣味から始まりますように。