【健康になりたい】人におすすめの趣味6選

「健康」は、努力よりも楽しさから始めたほうが、続いていく。
なんとなく、からだが重い。
目覚めても、どこかすっきりしない。
何かが足りない気がするけれど、何を変えたらいいのか、わからない。
ふと気づくと、
最近“自分のために何かした”という記憶が、ほとんど思い出せない。
「体を動かすと、気持ちが整うらしい」
「健康にいいってわかってる。でも、続けられる自信はない」
――そんなふうに、どこか“健康”に後ろめたさを感じてしまう日々。
でも、本当に必要なのは、「努力」よりも「気持ちよさ」かもしれません。
がんばらなくても、少しずつ整っていく。
その入り口に、“趣味”という選択肢があるのなら。
この記事では、
「自分のリズムで、体と心をゆるやかに整えたい」
そんなあなたに向けて、楽しみながら“内側から整っていく”趣味を6つご紹介します。
あなたの気持ち・傾向は?
- 最近、なんとなく不調が続いている。疲れが抜けない、眠りが浅い。
- 健康に気をつけたいけど、ハードな運動や食事制限は続かなかった。
- 「誰かのため」ばかりで、「自分のため」に動く時間を忘れていた。
ほんの少しの体の変化で、心まで整うことがある。
そしてその変化は、“義務感”ではなく“楽しさ”から始めたとき、長く続いていく。
あなた自身が、“からだの声”に静かに耳を傾けられるように。
この6つの趣味が、やさしい第一歩になりますように。
大人が新しい趣味を始め、長く楽しむためには、次の3つの要素が重要です。
- 最初の一歩がカンタン
- 始めて72時間以内の「できた!」
- 小さな達成感がモチベーションにつながる
- 週1回など自然に触れるきっかけがある
- 「なんとなく続けてたら、いつの間にか習慣に」
- 無理のないペースで楽しめる
- 他人にちょっと褒められたり、シェアできる
- 自分の暮らしがちょっと豊かになる
- 「やる意味」があると感じられる
【自己表現したい】人におすすめの趣味6選

“「気づけば走ってた」を、人生に取り戻す“
おすすめ度
- ストレスを外に出せず、心が詰まりやすい
- 生活にリズムや達成感が足りないと感じている
- ただ痩せるだけじゃなく、「自分に戻る時間」が欲しい
ランニングは、有酸素運動によってセロトニンやエンドルフィンといった「幸福ホルモン」が分泌されることが、脳科学の研究でも示されています。
たった5分でも気分がスッと軽くなり、走り終えたあとに「自分を取り戻した」ような感覚が得られるのが特徴です。
無理なフォームやスピードを意識せず、「少し早歩きくらい」で始めてOK。
“いま、この瞬間”に心を置いておける時間が、ランニングの最大の価値です。
ランニングは、歩数・距離・ペース・心拍数など、「自分の進化」を可視化しやすい運動です。
たとえば、最初は500mしか走れなかったのが、2週間後には2kmになっている——
この変化は、他人ではなく「過去の自分」との対話によって得られるものです。
また、同じ時間帯に走る・お気に入りの曲をプレイリスト化する・SNSで仲間と記録を共有するなど、“感情と結びついたリズム”が習慣化を後押しします。
継続することで、体の変化以上に心の変化がはっきりと表れます。
「寝つきが良くなった」「ストレスに強くなった」「朝が苦じゃなくなった」など、脳機能の活性化やホルモンバランスの調整といった科学的な裏付けも多くあります。
走り終えたあとに、自分で自分を「よくやった」と思える体験。
それは筋肉ではなく、“自己肯定感”を鍛える趣味です。
はじめやすくするヒント
まずは1分走って2分歩くくらいのゆるいセットから始めるのがコツ。
記録を残したり、天気や気温に合わせてお気に入りのコースを見つけたりすることで、「今日はどんな気分で走ろうか?」と問いかける習慣が自然と育ちます。
失敗しやすいポイント
「ちゃんと走らなきゃ」と思うほど、挫折に近づきます。
週1回でも、月に数回でもいい。大事なのは“再開する自分”を許すこと。
また、膝や腰の不安がある人は、シューズ選びやフォームの見直しを最初に行うと安心して続けられます。

“泳げなくてもいい。“沈まない自分”に出会える時間“
おすすめ度
- 慢性的な肩こり・腰痛に悩んでいる
- 運動したいけど関節に負担がかかるのが不安
- 一人で黙々と集中できる時間をつくりたい
水中に入ると、体重は実際の10分の1程度に感じられるほど、関節や筋肉への負担が軽減されます。
たとえ泳げなくても、プールでの水中ウォーキングだけで有酸素運動・姿勢改善・血流促進の効果が得られるとされています。
水に体を預けるだけで、“からだの芯がふっとゆるむ感覚”を味わえるのは、スイミングならでは。
“頑張らなくていい”運動が、ここにあります。
スイミングは、雨でも夏でも冬でも、気候に左右されず続けられる安定した運動です。
週1回、決まった時間に“泳ぎに行く”という習慣が、生活全体にリズムを与えてくれます。
さらに、水中運動は「心拍数は上がるが主観的なきつさは低い」という研究もあり、気持ちよく続けやすい有酸素運動として高く評価されています。
「今日は50mだけ泳ごう」など、小さなゴール設定でも達成感が得られるのが続けられる理由のひとつです。
1ヶ月も続けると、肩こりや姿勢の改善、体幹の安定、睡眠の質向上など、実感を伴う変化が表れてきます。
特にスイミングは、「呼吸」と「動き」のリズムを合わせることが大切なため、自律神経の安定にも効果的。
終わったあとの心地よい脱力感が、“ちゃんと整った”という感覚をもたらしてくれます。
はじめやすくするヒント
泳げなくても大丈夫。まずは水中を歩くだけ、浮くだけでも、立派なスタートです。
最寄りの温水プールやジムのスイミングエリアに、見学だけでも足を運んでみることが第一歩。
失敗しやすいポイント
「泳げなきゃ」と焦るより、水に慣れるだけでも立派な一歩。
また、「水着姿が恥ずかしい」と感じる人も多いですが、今はラッシュガードやレギンス型など、露出を抑えたウェアが主流です。
自分に合ったスタイルで大丈夫。
“気持ちいい”と感じたところでやめる勇気も、水泳を続けるコツです。

“日常が、冒険に変わる。ペダルひとつで“
おすすめ度
- 通勤や移動時間も“自分の時間”に変えたい人
- 有酸素運動を楽しみながら継続したい人
- 景色の変化やスピード感で気分転換したい人
自転車は“動く瞑想”とも呼ばれます。
日常の移動が、いつの間にか「気持ちいい運動」や「考えごとの整理」に変わるのが魅力。
音楽やポッドキャストを聞きながら、自分だけのリズムで街を流れる時間は、走ったその日から新しい習慣になります。
通勤・通学の手段として取り入れると、運動を“習慣化するハードル”がぐっと下がります。
片道20分の自転車でも、週5回で軽い有酸素運動が自動的にクリアできます。
また、サイクリング仲間やアプリでのログ管理も人気。
「自分の地図ができていく感覚」が、継続するモチベーションに変わります。
坂を登りきれた時や、雨上がりの空を走り抜けたとき。
小さな達成感が、心の奥にスッと届いてくるのがサイクリングの魅力。
さらに、厚生労働省の報告によれば、自転車通勤を習慣にしている人は、心疾患や生活習慣病のリスクが下がることも示されています(※参考:[厚労省 健康づくりのための身体活動指針])。
はじめやすくするヒント
いきなり高価なロードバイクを買う必要はありません。
まずは家にある自転車でOK。少し遠くのカフェに行ってみる、いつもより遠回りして帰ってみるなど、小さな冒険を日常に入れるだけでも始まります。
失敗しやすいポイント
いきなり長距離に挑戦すると、お尻や膝に負担がかかることも。
サドルやハンドルの高さ調整は意外と重要。専門店での無料フィッティングも活用すると安心です。
また、通勤用ならパンクしにくいタイヤやチェーンのメンテナンスも要チェック。始める前に少し知識を入れておくと、続けやすくなります。

“疲れるのに、心がほどけていく不思議な趣味“
おすすめ度
- 休日に「どこかに行きたい」けど目的がない人
- 静かで自然な環境で、気持ちを整えたい人
- 有酸素運動とメンタルケア、どちらも大切にしたい人
登山は「歩く瞑想」。
数分ごとに変わる景色、葉のざわめき、遠くの空。
五感を通じて“今ここ”に集中できる体験が、心と体に新鮮な刺激を与えてくれます。
高尾山や近所の低山など、初心者向けコースは全国にたくさん。
「疲れたけど気持ちよかった」から、自然とまた行きたくなる人が多い趣味です。
同じ山でも、季節や天気で風景ががらりと変わるのが登山の魅力。
「春は桜、秋は紅葉、冬は澄んだ空気」など、飽きずに続けられる理由が自然に用意されています。
また、心拍数を一定に保ちながら長時間動くため、“健康寿命を延ばす運動”としても医学的に効果が認められています(※厚生労働省:アクティブガイドより)。
「この坂きついな」「でも、あともう少し」
その繰り返しが、自分を乗り越える力になっていきます。
頂上からの景色を見たとき、「来てよかった」という思いと同時に、
「あのときの自分に、ありがとう」と言いたくなる人も少なくありません。
疲れと達成感が混ざった帰り道、
心の中で静かに何かが整理されている。そんな体験が、登山にはあります。
はじめやすくするヒント
はじめは近場の低山でOK。“標高500m以下”+“初心者向け”で検索すれば、選択肢は豊富です。
シューズやリュックも、今はレンタルサービスがあるので、最初からそろえなくても大丈夫。
歩きながら気になるものを写真に撮ったり、テーマを決めて登ると、楽しみ方が広がります。
失敗しやすいポイント
天気・装備・体調チェックを怠ると、楽しいはずの登山が辛くなってしまうことも。
とくに天気の急変には注意。はじめての山では“初心者歓迎ツアー”やガイド付きイベントに参加するのも安心です。
また、下山後の疲労感に備えて、前日夜ふかししないなどのコンディション調整も◎。

“心と体を“静かに整える”、呼吸のある習慣“
おすすめ度
- 運動が苦手で、まずは無理なく始めたい
- 疲れてないのに、いつも心がざわざわする
- 姿勢や呼吸を整えて、ゆるやかに体質を変えたい
ヨガやピラティスは、「自分の内側と向き合う」時間。
ポーズを完璧に決める必要はありません。まずは深呼吸するだけでも効果があります。
実際に始めた人たちは、「レッスンのあと、背中が軽くなった」
「頭の中のざわめきが消えた」と語ることが多く、“自分の中心に戻れる”感覚を得られるのが最大の魅力です。
ヨガもピラティスも、筋力・柔軟性・自律神経バランスを同時に整えてくれる全身運動。
特に“ゆるく、でもしっかり効く”という構造が、日常のなかに無理なく馴染みます。
スタジオ・オンライン・アプリなど選択肢も多く、「週1回のご褒美時間」として定着する人が非常に多い趣味です。
身体が少しずつ柔らかくなるとともに、
呼吸が深くなる → 睡眠が整う → 朝が変わるという“連鎖”が生まれてきます。
また、「他人と比べない世界」にいることで、
“自分のペースでいい”という安心感が心の芯に育っていく。
その結果、ふとしたときに「前より穏やかになったかも」と自分で思えるようになります。
はじめやすくするヒント
YouTubeやアプリでも、初心者向けの「5分だけヨガ」などが充実しています。
「朝、目を覚ますため」「夜、リラックスするため」など、目的別で気軽に始めるのがコツ。
オンラインクラスや無料体験もあるので、“ちょっと覗いてみる”くらいの軽い気持ちでOKです。
失敗しやすいポイント
「体が硬いから無理かも」と思いがちですが、むしろ硬い人にこそ、ヨガやピラティスは向いています。
また、ピラティスは“筋トレ系ヨガ”と呼ばれることもあり、
インナーマッスルを鍛える静かな運動として、腰痛・肩こりにも効果があると科学的にも証明されています

“植物を育てることは、自分を育てなおすこと。“
おすすめ度
- デジタル中心の生活に少し疲れてきた
- 呼吸が浅くなってる気がする
- 生活の中に“ゆっくり流れる時間”を取り戻したい
ガーデニングや家庭菜園は、ベランダでもキッチンでも始められる“小さな自然”との関わり方。
ハーブやミニトマト、豆苗など、初心者でも“変化が見えやすい”植物から始めれば、毎日の観察がちょっとした楽しみになります。
「昨日より茎が伸びた」「花がひらいた」。
その些細な変化を見つけるだけで、“今をちゃんと生きてる”感覚が手に入ります。
水やりや日当たりの調整など、植物の世話は“1日1回だけの簡単な習慣”。
そのリズムが、自分の生活にも整ったテンポをもたらしてくれます。
また、植物は言葉を発しないからこそ、“自分の感覚”を信じることが大切になる。
これが結果として、マインドフルネスやメンタルの安定につながるといった研究結果(※American Society for Horticultural Science, 2016)もあります。
苗が実をつけたり、花が咲いたとき、「わたしが関わったから、ここに命がある」と感じられる体験が待っています。
また、家庭菜園で収穫した野菜を料理することは、「自分で育てて、自分で食べる」という循環を生む行為。それは、自分をいたわることにもつながります。
「日々の中に、自分が育てた“いのち”がある」という実感が、あなたの暮らしを根底からあたためてくれるでしょう。
はじめやすくするヒント
初心者向けの“育てやすいセット”がホームセンターやネットでも手に入ります。
まずは「3日に1回、水をあげるだけで育つ植物」などから始めると、プレッシャーなく楽しめます。
日光の入る窓辺があれば、室内だけでも始められるのも大きな魅力。
失敗しやすいポイント
「ちゃんと育てなきゃ」と力みすぎると、かえって難しく感じてしまいます。
植物には、枯れることも含めて“サイクル”があると理解することで、気持ちがとても楽になります。
「失敗したらまたやればいい」くらいの感覚が、むしろガーデニングの本質に近いのかもしれません。
まとめ:あなたの体と心は、もっと仲良くなれる。
健康になりたいと思うとき、
多くの人が“足りない自分”に目を向けてしまいます。
運動不足だ、食生活がダメだ、生活リズムが乱れてる…。
でも本当は、
あなたの体は、もっと愛されたいだけ。
あなたの心も、もっと自由に呼吸したいだけ。
趣味として始めたことが、
いつのまにか生活のリズムになり、
あなたの心と体の“会話”を取り戻してくれる。
健康って、我慢や努力じゃなくて、
「自分のことを、ちゃんと扱ってあげること」かもしれません。
あなたに合うのは、どんな“体の整え方”でしょうか?
その答えは、「少し楽しめそうかも」と思った趣味の先にあるのかもしれません。